千々石ミゲル墓所訪問

2022/05/17(火),長崎県諫早市にある 「千々石ミゲル墓所」 を訪問しました。
2003年暮れに発見された墓石がもしかすると 「天正少年遣欧使節」 のひとり 「千々石ミゲル」 の墓かもしれない?

その後進んだ発掘調査により本年(2022)4月末 「この墓所は千々石ミゲル本人のものと確定」 され5月の連休中に一度訪ねようとしたのですが,フェリーに乗り損なったり鉄道が強風で運休になったりとアクシデントが重なり,一度は 「千々石めげる」 になりかけました。 連休後に初志貫徹を期して再挑戦。 5/17(火) にようやく訪問を果たすことができました。 「自宅から自転車で」 最寄りの植木駅まで走って鉄道とフェリーを乗り継ぎ墓所最寄りの諫早市 「大草」 駅まで輪行,最後の 2km を再び自転車で走って…という旅程を当初は考えていたのですが 「諫早干拓堤防道路往復」 を組み込んだ所為で帰着が遅くなり最後の区間:植木駅→自宅の急坂を上るだけの体力が残っているか不安だったため 「自宅からフェリー発着長洲港に近い鹿児島本線長洲駅南口駐車場まで車を走らせ」 ちょっと楽をする旅程に変更!

大草駅前で自転車を組み立て,2.4km 先の 「千々石ミゲル墓所」 まで走ります。 後半少し上り坂があるものの (30mUP) 距離も短く息が上がるほどではありません。 墓所とその周辺は山の麓で平地がなく,今後増加が見込まれる見学者用の駐車場をどこかに整備する必要があると思いました。 大草駅からは自転車なら10分,徒歩なら30分(2.4km)といった所要時間です。 諫早~大草の列車は運行頻度が少ないのでご注意!
07h10 dep. 自宅 (車に折り畳み自転車を積み込んで)
08h00 arr. 長洲駅南口駐車場
自転車組立(10分)
- 00.0km 08h10 dep. 〃
= 01.7km 08h20 arr. 長州港
08h55 dep. 長洲港 有明フェリー (自転車+1名 : 760円)
09h40 arr. 多比良港
- 00.0km 09h45 dep. 〃
= 00.7km 09h50 arr. 多比良駅西口
自転車折畳・収納10分
10h30 dep. 多比良 島原鉄道 (鉄道輪行 : 1,140円)
11h19 arr. 諫早 エスカレーター&ELV 昇降
12h07 dep. JR諫早 長崎本線(旧線,鉄道輪行 : 280円)
12h25 arr. 大草
自転車組立10分
- 00.0km 12h35 dep. 大草駅前
= 0243km 12h45 arr. 千々石ミゲル墓所
大草駅前→千々石ミゲル墓所の順路(2.4km)は次の通り。
↑大草駅前 → 千々石ミゲル墓所 (2.4km) の地図がうまく表示されない場合はこのリンクをクリック
千々石ミゲル墓所
↑ 千々石ミゲル墓所                                         
 
この墓所が千々石ミゲルの墓であることが確定されてからまだ日が浅いため,墓所近隣に見学者用駐車場が現時点ではまだ整備されていないため,訪問は私のようにJR大草駅前から自転車,徒歩またはタクシー利用を推奨します。

墓所は丘の中腹にあり,明治30(1897)年に鉄道(長崎本線)が直ぐ北を通る迄は大村湾を望む眺めの良い好立地でした。 このことからも千々石ミゲルが家族に敬愛され天寿を全うしたことが窺えます。

平成15(2003)年に発見された古墓はその後の発掘調査により寛永9(1633)年12月に亡くなった千々石ミゲル(清左衛門)と妻の墓であることが確定しました。 墓所建立者は四男玄蕃(げんば)。

副葬品の中に 「ロザリオ」 と思しきガラス片が確認されたことから,従来の棄教したとされていたものが,ひょっとすると潜伏切支丹の先駆け的存在だった可能性も浮上してきた由。 なかなか大きな発見であるように思われます。
千々石ミゲル墓所訪問 : 大草駅~墓所 (2.4km, 10'49")
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墓所のある地域は 「伊木力(いきりき)蜜柑」 の産地として知られる農村地帯で,大村湾を眼下に望む風光明媚な場所です。
安住の地に憩うミゲル夫妻とご子孫のご多幸を願わずにはいられません。
千々石ミゲル墓所調査プロジェクト (もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ)
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