つなぎオイスターバル訪問記 "2"

「つなぎオイスターバル」 でうたかたの夢に浸った僅か2日後にこの桃源郷を再訪することになるとは!お釈迦様でも予想できなかったのではないでしょうか,それも実になんとも馬鹿馬鹿しい理由で…。 メモリーカードの空き容量は撮影後データ吸い出し時に必ず確認するようにしましょう! バッテリーには十分気を付けているんだけどなあ。

2022/01/10(月),祝日の朝,輪行は大きく嵩張る荷物を携行するので念のため通勤通学時間帯を過ぎた時間帯の列車で移動します。 自宅最寄りのJR鹿児島本線 「植木」 駅から 「八代」 駅,「八代」 から 「佐敷」 駅までは肥薩おれんじ鉄道,後者は一昨日の訪問記でご紹介した 「サイクルトレイン」 サービスを利用して移動することにします。
それでは本日の行程をご紹介。
自宅 08h30 ~(自転車 : 3.0km)~ JR 「植木」 駅前 08h50 (自転車収納要10分)
「植木」 駅 (平面移動) 09h13 = = (列車輪行 950円) = = 「八代」 駅 10h17 (ELV 昇降要5分)
 ※いったんJR改札を出て帰りのきっぷを購入,事情を説明して先に改札印を押してもらう
 ※※改札外で自転車を組み立て肥薩おれんじ鉄道改札口に平面移動 50m
 ※※※ 「1 day のれる切符(1,500円)」 を購入 (八代~佐敷:片道 770円 → 往復だと 1,540円)
 ※※※※自転車を(折り畳まず)押して改札を入り列車に乗車,指示に従い所定位置に持参したベルトで固定
「八代」 駅 10h53 = = (列車輪行) = = 「佐敷」 駅 11h31 (自転車を押して平面移動で改札を出る)
佐敷駅前 11h40 ~(自転車 : 11.5km)~ 「つなぎオイスターバル(芦北町平国)」 12h30
 すぐに折り返し出発,走行動画撮影!
「つなぎオイスターバル」 12h40 ~(自転車 : 11.5km) ~ 「佐敷」 駅前 13h30 (自転車折畳み&収納要10分)
「佐敷」 駅 (平面移動) 14h18 = = (列車輪行) = = 「新八代」 駅 15h02 (降車時車内検札あり,同一ホーム乗換)
「新八代」 駅 15h07 = = (列車輪行) = = 「熊本」 駅 15h46 (同一ホーム左右乗換)
「熊本」 駅 15h53 = = (列車輪行) = = 「植木」 駅 16h08 (跨線橋昇降要5分,自転車組立要10分)
「植木」 駅前 16h20 ~ (自転車 : 3.0km) ~ 自宅 16h40
自転車走行距離 : 29.0km
サイクルトレイン「八代」 駅 10h53 定刻出発。 サイクルトレインでは駅員・乗務員の指示に従い所定位置に自転車を固定します。 私は収まりが良いようにハンドルを折り畳みましたが利用可能時間帯の範囲であれば折り畳めない自転車もそのまま持込可能です。

走行時に自転車が倒れないよう持ち主が保持するかベルト等で固定するよう求められます。 車内にも固定ベルトは準備されていますが,私は持参したベルトで固定しました。 この固定ベルト(長さ2m) は輪行の必需品です。

「佐敷」 駅 11h31 定刻到着。 肥薩おれんじ鉄道の数少ない駅員配置駅です。
芦北大橋サイクルトレインのメリットの一つは,列車の出発時刻直前に駅に着いても乗車可能ということです。 折畳みに要する10分と重い荷物を持って歩いて移動する面倒を省略できるメリットは大きい!

二日前の復路で走った道を先ずは逆回しで走ることにします。

鉄道輪行で列車を降りて直ぐに走り出せるのはなかなか新鮮!1kmたらずで斜張橋の芦北大橋(256m)を渡ります。 2020年7月の豪雨では球磨川だけでなく当地の佐敷川や湯浦川が氾濫し多くの犠牲者と被災者が出ました。
女の島トンネル芦北大橋を渡り終えて500mたらずで 「女の島(めのしま)トンネル」 を潜ります。 ここは広域農道「七浦オレンジロード」 区間なのでトンネルの発注は熊本県の 「農政部」 で,歩道/車道を分けるガードレールは未設置。

全長 165m と短く,通学路ではないという理由からガードレールが省略されたようですが,この日私が走った時間帯にも年配のご夫婦が徒歩で移動されていました。やはりガードレールが欲しいいところですね。
野坂の浦内海の不知火海は外海に比べてそのままでも波穏やかですが,そのまた入り江となる 「野坂の浦」 や此処 「福浦」 はどこまでも穏やかです。

内海の閉鎖度比較で相応の広さを持つ内海の中でここ不知火海はトップを争う閉鎖性を持つ海だそうです。地元民としては天気予報でいつも波高 0.5m などという数値を当たり前だと考えていますが,特別に穏やかな海ということを知っておきたいと思います。

入り江の一番奥で丘越えの県道56号と別れ 「福浦」 の湾口に向かって波打ち際の平坦な道を走ります。
三ツ島海水浴場福浦を出て不知火海に直接面した岬に 「三ツ島海水浴場」 というこぢんまりとした美しいビーチがあります。

地名の由来は 1km 沖合に浮かぶ3つの島を望むからだとか。
「3」 という数なら 「松・竹・梅」 という名前が通り相場なのでしょうが,ここは右から順に 「竹島」/「木島」/「沖島」 という名前。

春に暖かくなってから再訪してみたいですね!
平国漁港全景オイスターバルのある平国漁港に陸路北からアプローチする時の景色はこう見えます。

画面中央,海岸で陽を浴びて屋根が白く輝く津奈木漁港の建物の左上にうっすらと見えるのが
標高 45m,オイスターバルが店開きしている旧・平国小学校の校舎です。

♪月がとっても青いから~

ここ平国小学校をはじめ多くの小学校が少子化の煽りを受けて閉校となりました。 都会も田舎も爺婆ばかり。 子供の姿は滅多に見かけませんね。 ちょっと寂しい。
さあここからが本日のメイン・イベント! 復路走行動画の撮影となります。 オイスターバルで 「早くもリピートですか?」 と冷やかしの応援を受けて 12h40 走行開始。
↑ つなぎオイスターバル~佐敷駅前の走行ルートが上手く表示されない時はここをクリック               
走行動画はこちら,訪問記1 「津奈木駅前~オイスターバル」 に比べると真っ平らなルートです (37'42")。 
↑ つなぎオイスターバル~佐敷駅前の走行動画がきちんと再生されない時はこちら!
佐敷駅至福の50分,11.5km を走り終え 13h30 佐敷駅前に無事到着。

高校時代に一時,自宅から学校まで片道 13km,標高差 90m 片勾配の道を往復していたことがあり,自転車操業おっと!走行に抵抗はありませんが,やはり上り坂よりは平坦路,できれば下り坂に越したことはありません。(笑)

下り坂…ああ,なんという甘美な響き!

ここ芦北町は漫画アニメ 『放課後ていぼう日誌』 の舞台としても注目を集めています。 赤字に苦しむ肥薩おれんじ鉄道に乗ってアニメの聖地巡礼もいいかも!
新八代駅2番ホームささやかですが 関連グッズのインターネット通販 もあるので,もしご興味があれば覗いてみて下さい。 天気の見極めは直前にならないと難しいので遠方からの来訪は計画を立て難くて厳しいかもしれませんが,沿線には今回動画でご紹介したようなイージーコースが多数あります。 ぜひお出かけ下さいませ。

肥薩おれんじ鉄道の列車は通常「八代駅」0番のりば折り返しですが,一部の列車は九州新幹線のりかえの便宜を図るため1つ北の「新八代駅」に乗り入れています。あくまで九州新幹線との乗り換えを想定しているので,私のように「八代駅」で重い荷物を抱えて長い距離を歩いて移動するのを嫌い,着いたホームでそのまま乗り換えが可能な「新八代駅」で乗り換えようとする横着者のことなど想定していないのでしょう。そのため新八代折り返しの「肥薩おれんじ鉄道」の「下り列車乗車ホーム」は,「JR」「下り」が全て1番ホームに統一されているのに対して,到着した2番ホームで乗客を乗せてから折り返す列車と,1番ホームに転線して乗車させる列車の二通りあることに注意が必要です。 2020/11/11(水)に私が新八代駅で一度列車に乗り損ねたのも(14h08 2番ホーム発着),私が上記の事情を十分把握していなかったのが原因です。 熊本方面行2番ホームから出発する肥薩おれんじ鉄道の八代方面行列車は 14h08 / 20h13 / 21h03 発の3本あります。

 ↑画像をクリックすると拡大可能な画像が別ウインドウで立ち上がります
menu (自転車旅一覧)はこちら
Copyright 2022 shoichiro toyama, all rights reserved, last modified 2022/01/18.